肩こり
病態
肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張し、痛みや不快感を伴う状態を指します。特に僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉が硬くなることで、血流が悪化し、こりや重だるさを引き起こします。長時間のデスクワークや姿勢の悪さ、ストレスが原因となることが多く、日本人に非常に多い症状の一つです。
発症のメカニズム
- 姿勢不良
猫背や長時間のデスクワークにより、首や肩の筋肉が常に緊張した状態になる。 - 血流の悪化
筋肉が緊張すると、血管が圧迫されて血流が低下し、酸素や栄養が十分に届かなくなる。 - 疲労物質の蓄積
代謝が低下することで、疲労物質(乳酸など)が蓄積し、痛みを引き起こす。 - 神経の過敏化
血流障害により神経が過敏になり、肩や首に痛みや違和感を感じるようになる。
こんな症状ありませんか?

- 肩や首が張っていて気持ち悪い
- 病院で緊張型頭痛と言われた事がある
- 眼精疲労をよく感じる
- 肩をマッサージしても一時的しか改善しない
- 肩や首のこりを常に感じている
- 猫背や巻き肩など姿勢が悪いと思う
- 冷え性で肩回りが凝る など
治療期間
肩こりの治療期間は、症状の程度や原因によって異なります。
- 軽度の肩こり(数日~1週間)
一時的な疲労による肩こりは、ほぐしやストレッチなどを組み合わせて行います。 - 慢性的な肩こり(1か月~数か月)
長年の姿勢不良や筋力低下が原因の場合、生活習慣の改善や定期的な施術が必要です。鍼施術や電気施術などを組み合わせて行うことで、深部に対してもアプローチして行くことができます。 - 重度の肩こり(数か月以上)
頸椎症や四十肩など、他の疾患が関係している場合は、専門的な施術が必要になります。痺れや頭痛、腕が上がらないなど、各症状に対して適切に施術を行っていきます。
施術方法
肩こりの施術には、セルフケアから専門的な施術までさまざまな方法があります。
セルフケア
- ストレッチ:首や肩をゆっくり回す、肩甲骨を寄せる運動を行う。
- 温熱療法:蒸しタオルや入浴で血流を促進する。
- 姿勢改善:デスクワーク時の姿勢を正し、適度に休憩をとり体操又は少しの運動を行う。
専門的な施術
- 手技施術・ストレッチ:筋肉をほぐし、血流の流れを促す。
- 鍼灸治療:ツボやトリガーポイントを刺激し、筋肉の緊張を緩めていく。
- 物理療法:運動療法や電気療法で筋肉を緩めていく。
- 温熱療法:ラジオ波で深部から筋肉を温めていく。
肩こりを予防・改善するためには、日常生活の中で正しい姿勢を意識し、適度な運動やストレッチを取り入れることが大切です。