四十肩・五十肩

こんな症状ありませんか？

■腕が横からも前からも上がらないし痛い
■一回良くなったけどまた痛みが再発した
■反対側も痛くなってきた
■肩だけじゃなく腕や肘まで痛い
■夜痛くて目覚める
■どの姿勢にしても痛くて精神的に疲れる
■痛みで寝れない
■ちょっと良くなったからその後は何もしていない
■家事に支障が出る（洗濯物の際に腕を上げられないなど）

四十肩・五十肩とはっきりした定義はないと言われています

「内因性の疾患がなくて明確な原因がなく、肩関節の疼痛と可動域制限を主張とする」として捉えています。原因不明と聞くと「この痛みを我慢するしかないの？」と不安に思われるかもしれませんが、当院では、「肩関節周囲の退行性変化」つまり、加齢に伴い、運動もあまりしていないと肩関節の筋肉や腱、靭帯、関節包と言われる軟部組織が弱くなってしまい、痛みを引き起こしていると捉えています。

3つの時期で施術の方法は変わります

炎症期：痛みが非常に強く、どの姿勢でも痛かったり、寝ていても起きてしまう痛みが特徴的です。この時期は無理に施術していくのではなく、安静にしていくことが大切です。当院では神経の興奮を抑えるような電気刺激を行いますが、不眠や精神的に疲弊してしまう場合は、病院で薬やブロック注射などが必要だと思います。この時期は、どの姿勢や寝方が痛みが起きにくいかをアドバイスさせていただきます。

拘縮期：この時期は炎症期よりも痛みが落ち着いてきていると思います。動かすと痛みがあるが、動かなければ痛みは強くない。関節の可動域がかなり悪くなっていますので、急に動かせるようにするのではなく、必要な機器と手技を合わせて徐々に回復させていけるようにします。
※無理に可動域を上げようとしてしまうことで、炎症してしまい炎症期のように痛みをぶり返してしまいやすいと考えています。

回復期：痛みは大分落ち着いてきていて、関節の可動域が戻ってきている状態と考えています。この時期は、動かせているように見えて「代償的な運動」があります。つまり、必要ない動きで動かせているように見えているということです。肩甲骨と上腕骨の動きや、鎖骨や胸、肋骨の一連の動きを確認しながら、正しい動かし方で改善を目指していきます。また、いつでも再発がしやすいので、再発防止が期待できる運動をアドバイスさせていただき、定期的にメンテナンスを行なって管理していきます。

どういう施術をするか？

疼痛期では、ハイボルテージ(高周波電器)で炎症や神経の興奮を抑える目的で行います。また、微弱電流も合わせて行いクールダウンまで行うことでより疼痛を抑制するようにアプローチをします。また、痛みの緩解ができる寝方や姿勢など日常生活指導を行い痛みが強くならないように伝えさせてもらいます。
※この時期は痛みがかなり強い時期でもあるので、病院で薬や注射などで痛みの興奮を抑える為に治療を行うことは良いと思います。理由は、不眠や悩みで他の自律神経失調やうつ病などを併発してしまうことの方が良くないからです。

次にどういう施術を行うか？

拘縮期では、拘縮を除去できるように鍼(はり)やラジオ波や超音波のような温熱機器を併用しながら関節の可動域を上げていくようなアプローチを行います。また、関節可動域を無理に広げるようなことはせず、徐々に回復させていくことを目指します。その際に、日常生活で必要な「動かし方」や「セルフケア」をお伝えし回復が一日でも早く出来るようなアプローチを行います。
※この時期は、無理に動かす事で痛みが更に強くなったりをぶり返してしまいます。十分に管理しながら行うことが必要です。